看護師が個人病院に転職したが過酷すぎて即辞めた話

看護師の仕事

個人病院の方が楽だと思って働き出したけど・・・

私は広島県で病棟看護師をしていた現在30歳の女性です。
大学を卒業して総合病院の病棟看護師となりました。総合病院なので、電子カルテも導入されており、システムも教育も整っていました。
夜勤もありますが、急性期の病院なので常に急患がきて休む暇もありませんでした。もともと胃腸が弱く、血圧の変動も激しいため徐々に自分の体調が悪くなることに気づき、もっと楽な病院で働きたいと思い個人病院に転職することにしました。

転職した先の個人病院は200床ほどの単科の病院ですが、電子カルテも導入されており、クリティカルパスも導入されているとのことでした。総合病院で大変だった看護研究やラダー制度もないので、日頃の看護業務以外での苦労はないのかなと思い就職しました。

総合病院よりも無駄な仕事が多かった

実際に働いてみて確かに委員会や勉強会はゆるく時間のあるときにしている程度で、日頃の業務に差し障りがなくいらない労力をかけることはありませんでした。
しかし、電子カルテがあると言っても、すべてデスクトップになっており、患者さんのところへ訪問するにもパソコンを持っていくことはできず、結局ナースステーションへ戻って記録をしなければならないというあっても意味がないようなものでした。

そしてびっくりしたのが、内服薬や点滴、術前のレントゲンオーダーなど、ルーティンで決まっているものは医者ではなく看護師がすべてオーダーをパソコンでするのです。
クリティカルパスがあるといってもそれは紙上の話で流れは決まっているけど一つ一つのオーダーは看護師がそれぞれオーダーしなければならないのです。
時には術後何日かのレントゲンのオーダーを入れ忘れて撮っていない、しかし誰も気づかないというようなこともあります。総合病院ではこんなことはなかったので無駄な仕事が増えたし、しかも自分がオーダーすることにとても抵抗感がありました。

感覚がおかしくなりそうだった・・・

私が就職した頃はなぜか入院患者さんのネームバンドもなく、手術をする人だけがネームバンドをするというとんでもない環境でした。若い人だったらいいけど、認知症の患者さんだったらいざベッドから離れてしまったら名前の確認のしようがないしベッドに入るとしても本当にその人なのか確認のしようがありません。

点滴や輸血時もバーコードで確認することもなく目視で確認をします。
パソコンがあってもシステムが整っていないと安全性にとても不信感が募ります。
総合病院ではほとんどの医療物品がディスポだったのに個人病院では経営も気にしないといけないので消毒をして使い回しです。総合病院ではこんなことしたら怒られていたなと思うようなことを普通にしてしまうので感覚がおかしくなりそうでした。

独裁主義の医者が多いのは個人病院だからなの?

医者も独裁主義の医者が多く、看護師がこんなにペコペコしないといけないのかというくらい気を使っていました。
個人病院だと規模も小さくて勉強会や委員会も少なくて楽になるのかと思いきや色んな雑務、しかもアナログな雑務が増えてとても疲れ即退職希望を出しました。

最悪一緒に働いている人たちが良い人が多かったらよかったのですが、やはり働いている人たちもモチベーションが低く、看護への志も低く、昼休みには休みの人の悪口大会でした。ある程度忙しくいい医療を提供しようという目標に向かって働いている時だけは一丸となっていた総合病院とは違い、中年の看護師が高校生の女子のように仕事中でも悪口を言い合ったり、本気で喧嘩をしていることは常日頃からありました。

患者さんへの言葉遣いもひどく、こんな環境に慣れてしまっては私自身も染まってしまう。まだ感覚が新鮮なうちに退職しないと、と思い看護師長に退職の相談をしたところ、あなたみたいなまともな教育を受けた看護師がいなくなったら困ると言われ辞めるのに苦労しました。