看護師VS医者の人間関係に疲れた!個人クリニックで20代看護師が経験した話

看護師の職場

通勤・給与・職場が理想だった

私は現在、北海道に在住している30代の女です。
新卒から10年程、中核都市の総合病院であくせく働いていましたが、結婚に伴う転居のため新たな地、東京で看護師として働くこととなりました。

会社員の夫と生活のペースを合わせたいと考え、夜勤無しの個人クリニックへ求人の応募を出しました。
自宅から割と近く、休み・給与面、理想通りの場所でした。

そこの医者は40代前半、丸顔、たれ目、体系はややふくよかで一見穏やかそうな雰囲気の人でした。
履歴書持参と軽い面接だけで即採用。私の経歴が申し分なく、うちにいるスタッフに色々教えてあげてほしいと言われました。

人間的に本当に酷い奴が医者なの?

夜勤なしの個人クリニックは、ある事に特化した科だったのですが、そこの医者はクリニック開院前に大学病院等で叩き上げのスキルを身に着けたらしく、、たしかに腕前は良かったです。が人間的に本当~に酷い奴でした。

そのクリニックのスタッフの構成としては私を含め看護師4名。
看護師のうち2人が資格を取って間もなく結婚・出産をし、そのクリニックが復帰第一弾の場所。
もう1人は40歳過ぎて看護師になって初めて自宅近くのそのクリニックで働きだしたとの事。いずれも看護師としての経験がごく浅い方々でした。

事務員の方は一人が50代、もう一人が30代。希望すれば正社員での採用もあるとの事でしたが全員パートタイマー。私以外は、揃いも揃ってみなさん心優しく清らかで、繊細な方ばかりでした。

先生の気分を害しては大変だから私語厳禁なの!?笑

そんな繊細な方々ですので、まぁ何をするにも先生の顔色を伺いながらお仕事されています。

まず驚いたのは診察時間外で患者さんが院内にいなくても、医者が診察室にいるときは事務に置いてあるシュレッダーを使ってはいけない。という事です。騒音で先生の気分を害してはいけないから・・との理由で。

そこはスタッフ、医者の休憩はクリニックの上にあるマンションの一室(2K)を借りていてそこでするのですが医者がカップ麺にお湯を入れたりレンジでお弁当を温める等でキッチンに居るときはその隣の部屋で休憩しているスタッフは一切声を出してはいけないという決まりもありました。

医者がキッチンから自分の部屋へ戻ったらようやく(それでもヒソヒソと)小声で話すことが可能です。これも私達の私語で先生の気分を害しては大変だからという理由でした。

先生がイライラして看護師がオロオロする職場って・・・

私が見ていた限り、そいつは怒りの衝動が抑えられないらしく、自分の意にそぐわない患者さんだど容赦なく怒鳴り散らしもう来なくていいといいます。
自分の診療方針に従わない患者、面倒な患者はもう来てもらわなくて構わないという意向です。腕は良いので先生の人間性に疑問を持ちながらもリピーターになっている患者さんは結構な数がいたと思います。

診察は完全予約制なのですが、専門性のある科のためか経営にはゆとりがあったらしく予約の時間割も一人につき結構な枠を割いていました。
その予約時間が近づいても患者さんが来院しないと途端にイライラ、そわそわし始めます。

激しい貧乏ゆすり、ため息、「何なのよあいつ~」「あー、くそっ腹立つな~」などの小さな独り言・・。
そうなると私以外の、気の優しい看護師がオロオロし始めます。

先生を恨む人が多いクリニックとは

一度は負けん気の強い患者さんと衝突してつかみ合いをしたこともあり。病院の口コミサイトでは腕前を称賛するものあり、一方で医者の品格についてケチョンケチョンにけなすものあり。

いたずら電話なのか、嫌な思いをした患者さんからの復讐電話なのか、受話器越しに「おうおうおうおうおうお~」と男の野太い声で奇声が発せられていてそれをとった事務の人がおびえてました。
恨みをかった患者さんの仕業なのか病院の壁に赤いスプレーで「死ね」と書かれた事もありました。

私はそんな医者を完全にどん引いてみてましたけど、他の人は先生の前に立つときは動悸、冷や汗が止まらないといってましたね。世の中そんな医者ばかりではないんですけどね。その優しさがあれば他の病院でも幾らでも働けると思いますけどね。笑

暴君の下で半年働いた時点で夫の転勤が決まり退職となりました。貴重な経験でした。クリニックの世界はとても狭いので、「医者によって雰囲気が左右される」ということを学びました。