看護師の職場は女の園。派閥やいじめは当たり前なんて許されるの!?

看護師の職場

鬱になる看護師が多い病棟

宮城県、当時20代、女性です。
当時勤務していた病院の話です。20代の私はNICUに移動になりました。退職したり、うつになったりするスタッフが多いことで有名な病棟です。

周りは小さい赤ちゃんだけ。ご家族の面会は午後2時間のみ。

まあ、閉鎖空間ですよね。赤ちゃんはだれかに言いつけたりしないし。感染防止のため、二重扉だし。周囲からは大奥なんて呼ばれていました。

小さい赤ちゃんのお世話ですから、夜勤は3人1組で行います。

職場は派閥やいじめが当たり前

私は若かったので、夜勤でペアを組むのは年上のスタッフばかり。女性ばかり30人以上の大所帯ですので派閥がすごいですよ。

新人は新人同士で固まってびくびくしています。二年目は新人には高圧的で、三年目以上のスタッフにはぺこぺこ。三年目以上になると、どの派閥に入ったらいいのか損得勘定しています。

正直、誰と誰が本当に仲がいいのか全く分かりませんでした。

一見優しそうな人ほど・・・

当時、鉄壁の三大勢力がありました。
看護師長の独身Y。主任の厚化粧の独身K。家族ありの一見優しそうなR。この業界は独身が多いです。夏休みは海外のどこに行くかで盛り上がります。

なので、家族持ちのRさんは派閥の中では一番人気がありませんでした。
私はRさんが一番やさしそう、やっぱり家族持ちは違うな、なんて思っていました。実際は一番の曲者でしたが・・・。

実は人間関係がグチャグチャな職場だった

看護師長Yと主任Kは地位もあるので怖い存在でした。口調がきついですし、嫌味もすごかったです。それをまあまあ、となだめ、だれとでもうまくやっているように見えたのがRさんです。

夜勤デビューはRさんと、30代のSさんとでした。Sさんは年下には高圧的で、年上には逆らわずご機嫌取りをする、典型的なタイプの人です。

助産師でもとは産婦人科勤務だったのですが、ママたちからのクレームが多くてNICUに移動になったいわくつきの人でもあります。赤ちゃんだって迷惑ですよね。

Rさんと一緒で良かった!と思っていました。
Rさんがトイレに立ったりするたび、Sさんがねちねち言ってくるのでうんざり。できるだけRさんの近くにいました。

「Rさーん。すみません、トイレに行ってきます。ベビー、おねがいしまぁす。」
猫なで声で、Sさんが席を立った時です。
Rさんがデスクの上にあったSさんのコーヒーを流しに捨てたのです。
「ベビー、って言い方気持ち悪いよね。」
って言いながら。
戻ってきたSさんは「あれ?」って言いながらもう一度コーヒーを入れました。

でも、そのあと朝までSさんがちょっと席を立つたび、同じことを続けるのです。
大嫌いなSさんですけど、おどおどしてちょっとかわいそうでした。
だってRさん、それを見てにやにやしてるんですから。

退職者が多い理由

それもすぐ、吹き飛びましたけどね。Rさんが薬局へ行ってしまうとSさんの矛先が私に。
「ベビーのケアは終わってるんですかぁ!」
終わりましたと答えたら、
「○○(私)くらいの時は私はもっと時間かかりましたよぉ。すごいですねぇ。本当にベビーが大丈夫か心配になっちゃいますよぉ。」

もう、いいかげんにしろ。ドクターたちも見てみないふり。
この病棟で体調不良者や、退職者が多い理由がわかりました。