新人看護師が仕事に行きたくない!と思った壮絶なイジメ体験・・・

看護師の職場

看護師の世界にもイジメってあるんだね

私は京都府に住んでいる30代の女性です。
今回は私が看護師時代に受けていた壮絶ないじめの体験談をお話したいと思います。

当時私は総合病院の小児科で働いていました。婦長さんをはじめとする上司には恵まれていましたが、主任からのイジメがひどくて退職を決めました。
大きな病院で、組織としては厳しくしっかりとしていたので、お給料や仕事的には、看護師としては通常のストレスの大きさだったと思います。仲間とも仲良くやっていましたし、人間関係にも悩んではいませんでした。

それが、今でも何がきっかけだったのか分かりませんが、ある日を境に、主任からひどくイジメられるようになりました。明らかに、私に対する口調がきつくなり、人前でののしられるようになりました。それまでは、家が近所だったという事もあり、どちらかと言うとかわいがってもらっており、結婚したてで家庭との両立に悩む私に対してのやさしささえ感じていました。なのに、ある日突然、人格が変わったように、イジメの対象となったのです。
良く考えたら、誰かをイジメのターゲットにしたがる傾向はあったのかもしれないと、後になって気が付きました。

いじめは独身の中年ババアがする傾向にある!?

主任は独身で50代に入り、特定の相手も居ない様子でした。当時の病棟では、スタッフの結婚と出産が続いており、その中でのストレスの矛先として「いじめやすい」と私が選ばれたのかもしれません。
「いつかターゲットが変わるだろう。」とか、「いつか諦めてくれるだろう」と思っていましたが、日に日に言葉の暴力によるイジメはエスカレートしていきました。幸い、周りのベテランスタッフがかばってくれる事も多くなり、それが私の心を支えてくれていました。自分に思い当たるふしもなかったので、そういった態度がさらに、主任の気持ちを逆なでしたのかもしれません。

自身が鈍かったのか、家庭との両立で忙しすぎたのか、自身に起こっているストレスを正しく理解できていませんでした。日が経つにつれ、髪が抜け円形脱毛症を発症したり、爪に穴が空いたり、夜中に夢遊病のように歩いたり、自覚なく夜通し壁を殴り続ける(自身では覚えなく、朝見たら手が血だらけになっていた)など、無理やり同居された姑からのイジメと、職場の主任からのイジメが重なり、私の精神状態はボロボロでした。

退職方法は「夜逃げ」!?笑

自身の身体の異常が起こっているにも関わらず、不思議に思う程度で働き続けていたある日、メンタル専門のスタッフから、私の身が危険であると忠告を受けました。仕事の事、家庭の事など、いろんな方面からの相談の末、家庭からも、職場からも逃げ出さないと、今の私が危ないという判断が下り、夜逃げ同然で仲間にかくまわれながら「逃げるように姿を消す」という方法で退職にいたりました。

逃げている最中も、主任からの脅しの電話が秒刻みで、ひっきりなしに携帯にかかり、本当に執念のような怖さで身体が震えました。職場では、主任への忠告も行われていたようですが、見えないところでの嫌がらせまでは管理出来なかった事と、たまたま私の家庭環境も最悪だったことで、姑との同居の家から離れる(夫は理解しているものの、姑からいじめられるのをみていただけだった。)手段として、病院からのバックアップのもと、夜逃げと言う変わった形で退職に至ったという、壮絶なイジメと退職を経験しました。

女のイジメほど怖くて陰険で恐ろしいものはない

現在ならば、パワハラ対策とか病院内での取り組みも充実し、幾分、守られる環境が出来てきたと思いますが、少し前までは、まだまだこんなことが普通な行われており、病院でのイジメは決して珍しい事ではありませんでした。

年数が経ち、今ではあの時に助言と周囲の方々の援助を受け、環境をがらりと変えられたことは正しかったと感謝しています。女の職場ゆえに、良くあることなのかもしれませんが、女のイジメほど怖くて陰険で、恐ろしいものはないと思いました。特に、今回の主任のような、自信過剰で微妙に力を持っているお局的な人物は、本当に恐ろしいと感じました。

今の職場が嫌ならすぐに別の職場を探す事が大事!

過去の話とは言え、まだまだ看護師に女性が多い職業なので、どこに行ってもイジメ問題はつきものです。生き残れる度胸と知識が必要です。
ただ、無理をしてまでその職場にいる必要もないと思います。看護師という資格を持っている以上、どこの病院でも働けますので、イジメを受けているのであればすぐにでも転職をする事をお勧めします。

今の職場を辞める事自体が勇気のいる事だと思いますが、精神的におかしくなってからでは遅いですので、「働く前にどんな職場かよく分かる看護師専用の転職サイト」などの方達に相談する程度の事でもいいのではじめの一歩を進むことが大事だと私の経験から強く思います。