絶望の毎日だった新人時代
私は新卒で、所謂大きな急性期病院へ就職しました。きっとたくさんの看護師が通る道ではないでしょうか。
そして、今後看護師としてスキルを上げて転職しやすいようにと思い、最低でも3年間働いてから辞めようと、入職したときから決めていました。辛いのも承知で急性期も選びました。本当に辛い3年間でした。
何が辛かったって、まず1年目は勉強ですね。「明日までにこれ調べてきて」と、1日に何回も言われて、帰ってから調べること多すぎ・・・と絶望の毎日。大きい病院で忙しいので残業も多く疲れが取れずの毎日。なのに休みの日も次の勤務のことが気になってしまって、休日を満喫しきれなかったことも多々ありました。もちろん終わらない勉強も休日に…。
精神的にも体力的にも疲れてしまった1年間
2年目はやれる事も増えてきて、足りない勉強も勤務時間にほとんど終わるようになったし、やりがいも少しずつ感じることができてきました。
が、今度は教えてくれる先輩たちは1年目につきっきりで2年目の面倒まではできません。ですが2年目になってしまうと、受け持つ患者さんの数がどの年代よりも多く、その中でも重症な患者さんを受け持つようになっていました。今考えればきっと2年目は使いやすかったんだと思います。
まだまだ新人のような立場のため、先輩の決めた受け持ちには文句は言えず、かといってスキルはついてきたから仕事はできる。そりゃ先輩たち2年目のこと都合よく使うよね！って感じですね。本当2年目は毎日辞めたいと思っていました。そしていよいよ3年目・・・です。
まずは辞める事が先決！それから転職が一番良い！？
3年目に突入したときにはもう辞めてやる！と、心に誓っていました。師長さんにも面談で早々に今年で辞めることを伝えました。これでもう肩の荷が下りたなんて安心していたのですが、3年目はもうベテランと同じ扱い。急変が起きたらしっかりとした対応をしなくてはいけないし、それがプレッシャーでモニターが鳴るたびにビクビク。精神的にも体力的にも疲れてしまった1年間でしたね。
そして3年間を通してずーっと辛かったこと、それは先輩が怖いことです。笑
本当に信じられないくらい怖い。急性期だからなの？大きい病院だからなの？夜勤が多いからなの？看護師だからなの？必ず同じ勤務に1人は怖い先輩がいました。そのせいで何度も胃がキリキリしていましたね。
とにかく看護師は怖い人間なんだと思いながら3年間耐えました。
もちろん3年で辞めて、他の職場で雇ってもらえるのかという心配もありました。でもとにかくこの職場を辞めないと胃に穴が開く！と思い、無事退職！
さて、ここから就活です。不器用な私は働きながらの就活は断念したのと、3年間あまりにも疲れたので少し休みたいと思い、退職してから就活に取り組みました。
「給料割高」＆「夜勤なし」で働く！
特に働きたい分野などは無いけど「夜勤が無くて、怖い人があまりいない職場がいいな」なんて思いながら転職サイトをみたり、病院のホームページを見たりしていました。
まず給料が割高で夜勤がない美容外科へ履歴書を送り、面接まで至りました。一応やる気満々な姿勢で挑んでいましたが、面接をしてくれた看護師さんが、「笑っているのにピリついている（きっとお局看護師w）」という、妙な雰囲気になることが面接中度々あり、途中からここには就職したくないという気持ちが全面に出てしまい落選。（今思う音逆によかったかも。笑）
次に目をつけたのは、「
医院長先生と師長さんと3人で面接したのですが、医院長先生も師長さんもとても優しそう、というよりアットホームな印象でしたね。それに、他の看護師たちもママさんばかりで優しそうな雰囲気でした。
「透析未経験ですし大丈夫ですか？」と私から投げかけてしまいましたが、師長さんは快く「透析経験者のほうが少ないわよ。ここで働いている看護師も最初はみんな未経験だった。」と未経験者に慣れているようで一安心。晴れて就職となりました。
未経験の私でもできた！これからも働きたい職場とは？
現在その透析クリニックで働いて半年が経ちましたが、怖い看護師は1人もいません。笑
未経験の私にもみんな丁寧に教えてくれました。なにより透析は毎日同じことの繰り返しなので覚えることも多くなく、毎日使う知識もだいたい同じなので、勤務中に知識をつけていくといった感じで、勤務外は仕事のことを一切考えなくてよくなりました。
そして透析時間は決まっているので残業も全くないです。給料ももちろん安定しています。
私は勝手に透析クリニックは暗い雰囲気なんだと思っていたのですが、逆でした。
毎回同じ患者さんが来るため、クリニックの雰囲気もアットホームで明るいです。透析のイメージがとても良い方向に変わりました。
この職場でこれからも働いていきたいと思ったのと同時に、もっと早くここのクリニックに転職していればよかったとも思ってしまいました。