巨大総合病院で働いていた話
始めまして。私は千葉県で看護師をしている、30代の女性です。
現在は転職して地域密着型の小さな病院で働いていますが、
転職前の病院はいわゆる巨大総合病院で日々多くの人に囲まれながら忙しい日々を過ごしていました。そこでの体験談を書かせて頂きます。
そこは外来から病棟まで多くの科があり、科によっては人間関係や勤務体制が深刻でした。
私は病棟勤務で、院内でも大規模な科で5年間働きました。患者さんと医療スタッフを合わせると、多い時で100人を超えるような場所で、忙しいと戦場のようでした。
それでも人間関係はかなり恵まれていて、「大変だけど、皆で協力して問題解決しよう!」という雰囲気で、充実した毎日を過ごしていました。
全く不満がないわけではありませんでしたが、それでも何か起こると相談できる人は沢山いましたし、医師や技師など病棟に出入りする人たちも温かい人たちが多い印象でした。
日々学ぶことの多い病棟で、5年間頑張ることが出来たのは、間違いなく周りの人間関係だったと思います。
たった一人の暴君医師が異動してきて・・・
その恵まれた人間関係が崩れたのは、5年目の春です。
私たちの科に新しくやってきた医者が、最悪な暴君でした。
詳しい経緯は知りませんが、他の系列病院から移動してきた40代後半の男性です。
この人が、とにかく思い通りに仕事が進まないとすぐに怒鳴る人でした。
特に男性看護師に対する接し方は酷いもので、怒鳴ったり暴言を吐いたりに加え、物を投げたり大きな音で威嚇したりと、見ていて気分が悪くなる程でした。
女性看護師にも舌打ちや暴言は当たり前でしたが、中でも腹が立つのが、可愛い子や綺麗な人には態度を変えるのです!
あからさまにお気に入りがいて、患者さんも「今日は○○さんを口説いてたわね」と耳打ちしてくる始末です。
同じ医療従事者としてみっともないし情けないし、しかし注意しようにも後のことを考えると出来ません。
後から聞いた話ですが、実際に食事に誘われたり、体を触られそうになって避けたら怒鳴られたり…ということもあったようです。
もちろん病院の経営陣にも訴えました。しかし大きな病院でしたし、もっと深刻な状況の下動いている科もあったらしく、ろくに対応してもらえませんでした。
退職者や移動願いを出す人が続出
そして一カ月を過ぎた頃、ひとり…またひとりと退職者や移動願いを出す人が現れ始め、新卒で配属された新人さんは出勤しなくなり、私も二カ月頑張りましたが、眠れない、胃が痛い等の体調不良が出始めた為、退職しました。
結局今は、看護師のほとんどが入れ替わったと聞いています。しかも男性看護師は一人も残っていないというから恐ろしいです。
威圧的な人はこの年代の男性には珍しくないのかな、と今は思います。
しかし、今まで穏やかな人間関係で仕事をして来たので、当時は突然の環境変化について行けませんでした。
きっと転職するタイミングだったのだろうと割り切ってますし、「
看護師の仕事は職場の人間関係が何よりも大切です。ですのでもし職場の人間関係が悪くなったのであれば私のように速やかな転職をすることを勧めます。